プロジェクターの選び方の基準

明るさ・投影距離・インターフェイス等から適切なものを選ぼう
プロジェクターを選ぶ際に押さえておきたいいくつかのポイントを解説します。用途や使用場所によって必要なスペックは異なりますので、適切なプロジェクターを選択するために参考にしていただければと思います。

明るさの基準「ルーメン」をチェック
プロジェクターの明るさは「ルーメン」という単位であらわされます。耳慣れない単位なので、どの程度のルーメン数でどれくらいの明るさなのかというのが想像しづらいと思いますが、以下に簡単な目安を掲載しました。すべてに当てはまるわけではありませんが、参考にしていただければと思います。

ルーメン数 スクリーンサイズ(目安) 場面・収容人数(目安) 用途
1000~1500 60型以下 暗い部屋での利用が望ましい
5人程度 自宅での映画鑑賞
小さな部屋での会議
1500~2000 80型程度 なるべく暗い部屋での利用が望ましい
5人~10人程度 小規模な会議・プレゼン等
小さな飲食店等での使用
2000~3000 100型程度 明るい部屋でもある程度利用可能
30人程度 中程度の会議室での使用
中程度のプレゼン・セミナーでの使用
飲食店や結婚式の2次会等での使用
3000~4000 150型程度 明るい部屋でも利用可能
100人程度 大きな会議室での使用
展示会等の明るい場所での使用
4000~ 300型~ 大きく明るい部屋でも利用可能
150人~ 大ホール等での使用
大規模な会議等での使用
大まかに分けると以上のような形になります。会社での中程度(20~30人)の会議や結婚式の2次会等でしたらだいたい2000~3000ルーメン程度は欲しいところです。大きな会議室で100人以上を収容するような部屋でしたら、3000~4000ルーメン程度の明るいプロジェクターが必要でしょう。ただ、プロジェクターはその場の明るさにかなり左右される部分があります。たとえば大きな部屋で使うとしても、部屋を暗く出来るのであればそれほど大きなルーメン数は必要ないですし、逆に小さい部屋でも暗く出来ず、日光などがガンガン差し込んでしまうようなへやだったら高いルーメン数が必要となります。部屋の状況も考慮して検討してみてください。

サイズによって異なる投影距離をチェック
プロジェクターには投影する大きさによって適切な投影距離があります。近すぎれば大きくきれいに移せませんし、遠すぎても希望通りの大きさに移すことが出来ません。投影距離はプロジェクターによって異なりますが、2000~3000ルーメンの中堅機種で、目安としてだいたい以下のようになります。

投影サイズ 投影距離(最短) 投影距離(最長)
60型 150cm~200cm 250㎝~300㎝
80型 200cm~250cm 270㎝~330㎝
100型 250cm~300cm 340㎝~400㎝
150型 400cm~450cm 500㎝~600㎝
プロジェクターによって投影距離は異なりますが、60型で写したいなら最低でも1.5m程度は間隔を開けたいところです。これ以下の投影距離で写せるプロジェクターもありますが、特殊プロジェクターという位置付けになるので高額になる場合が多いです。

実際に繋ぐ機器をチェックし、インターフェイスを確認
プロジェクターは通常単体で使う物ではなく、パソコンやDVDプレイヤーなどと接続して映像を投影する場合が多いです。この時、プロジェクター側のインターフェイス(機器を接続するための繋ぎ口 例:USBポート等)は何が対応しているか、実際に接続するPCやDVDプレイヤーのインターフェイスは何が対応しているかをチェックしましょう。例えばどちらもHDMIケーブルに対応しているのであれば、HDMI接続が出来ますが、どちらかがHDMIに対応しておらず、接続のポートが無ければHDMI接続は出来ません。何で接続するかということを考えて対応しているプロジェクターを借りましょう。

例:EB-S03のインターフェイスとEB-X12のインターフェイス
EB-S03  EB-X12
EPSONのEB-S03とEB-X12はそれぞれ対応インターフェイスが同じ。古いプロジェクターではHDMIに対応していないものなどもある。

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